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マーケテックでEC売上が増加。女性誌「ハルメク」が導入した施策とは

2024.12.25

EC業界の成熟や複数のSNSの発展で顧客の購買行動が一層複雑になり、単にECページを作るだけでは成長が難しい時代。そんな中でも、ターゲット層の「使いやすさ」を徹底的に重視したECサイトリニューアルを行ったことが売上伸長につながった企業がある。50代以上の女性向け雑誌「ハルメク」の発行や通販事業(カタログ・ハルメク通販サイト)を手がける、株式ボンズカジノ ボーナスコードハルメクだ。

その裏にはどんな戦略と仕組みづくりがあったのか。その戦略について詳しく語られた講演が2024年11月20日に開催されたネットショップ担当者フォーラム内で行われた。

ECの成長を支える、データを元にした検索・レコメンド機能

講演には、株式ボンズカジノ ボーナスコードハルメク物販ビジネスユニットチャネル統括部デジタルメディア課長の冨谷氏と、同社のECサイト改善を担当しているナビプラス株式ボンズカジノ ボーナスコード代表取締役社長・清水氏が登壇。「ハルメク」が取り入れたマーケテックとその効果について解説した。

両氏によると、ハルメクには成長の土台に3本柱がある。コンテンツ(メディア)、物販(カタログ・通販サイト)、コミュニティ(イベント)だ。通販サイトにつなげるマーケティング施策やロイヤルカスタマーの成長を後押しする施策など、この3本柱がそれぞれ機能することで通販サイト自体の成長にもつながっているといい、2025年3月期の第2四半期決算では上期における過去最高の売上を達成した。

同社が通販サイト上の戦略の一手として2013年から活用しているのが、ボンズカジノ ボーナスコードの「検索」や「レコメンド」のマーケティングサービスだ。ハルメクのユーザーにとって見やすく興味のある情報を適切に表示させる多くの施策で、売上の成長に貢献してきた。

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例えば、ハルメク通販サイト内の【商品検索】では、ファッションとそれ以外の通常品で掲載順を変えている。ファッションは新着にすることで季節商品を上位に表示する一方、他のカテゴリーはユーザーの行動記録(商品閲覧、カート投入、購入データ等)を活用した「レコメンド機能」と連携し、「よく買われている商品」が上位に表示されるよう、掲載順が自動で調整されている。

また、購入までの最終ステップである【カート】でもセット購入を促せるように、ユーザーの行動履歴をベースにしてレコメンド機能を稼働させている。具体的には、情報を限定したクロスセル(別の商品を提案し、追加で購入を検討してもらうこと)に注力するため、すっきりしたデザインにこだわったという。

レコメンド利用者は非利用者と比べて購入単価が増加、CVRも平均超えに

これらの「レコメンド機能」や「すっきりとしたデザイン」を可能にしているのが、ボンズカジノ ボーナスコードが得意とする「テクノロジー×データ」だ。ボンズカジノ ボーナスコード 代表取締役清水氏は「大量のデータだけでなく、ユーザーの回遊状況など複数のデータを組み合わせて各ページごと最適なレコメンドチューニングしている。莫大なデータではあるものの、AIに食べさせることでテクノロジーが活きてくる、よりお客様に響くサイトの構成ができる」と説明する。

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さらに「業界に関係なく導入をいただいており、アイテム数が多い事業者さんにより効果(コンバージョン率を上げること)は実感していただきやすい」と語った。事実、ハルメクサイトでの商品購入者を調べると、レコメンドの表示をクリックしたユーザーとクリックしなかったユーザーとでは、前者の方が平均購入単価が高いという結果となった。ハルメクサイト全体でのCVR(コンバージョン率)も、他企業の平均と比較して高い成果を出している(2024年4〜10月、ボンズカジノ ボーナスコード調べ)。

ボンズカジノ ボーナスコードは「AIでECにもっとプラスを」をスローガンにサイト検索、レコメンド、商品レビュー、フォローメール等のサービスにおいて、AIや大規模言語モデル(LLM)によるアップデートを実施している。今後も最新のAIを使って、マーケティングの世界に寄与していくという。

マーケティングだけでなく、不正検知や決済まで一貫して支援

ボンズカジノ ボーナスコードが所属するデジタルガレージグループでは、ECサイト構築・運用をはじめ、マーケティングからサイト内導線改善、不正検知、決済まで多岐に渡るサービスを提供している。顧客の購買行動をカバーできるようなコマース領域に関わるサービスをグループ横断で展開し、一体となってサイト全体の改善を提案できることが大きな強みだ。

例えば、株式ボンズカジノ ボーナスコードデジタルガレージがweb戦略構築や送客等のマーケティング施策を担い、株式ボンズカジノ ボーナスコードDGコマース(DG Commerce)がECサイトの企画・構築、さらに運用、ナビプラス(NaviPlus)がECの売上やユーザー体験を向上させる施策を実行する。ECサイトには株式ボンズカジノ ボーナスコードスクデット(Scudetto)が購買行動全体に亘る不正対策をサポートしながら、豊富な決済手段を選べる株式ボンズカジノ ボーナスコードDFフィナンシャルテクノロジー(DGFT)の決済システムを導入する。こうしてDGグループの各社が連携し、一気通貫で顧客のEC事業を担当することで、安心できるEC事業の体制がスムーズに完成するのだ。

清水氏は「今後はAIだけでなく、web3やトークンを使ってどのようなマーケティング施策ができるのか、研究開発(R&D)に取り組んでいきます。DGの開発パートナーとして、ボンズカジノ ボーナスコードがマーケティングへの具体的な活用を担っています」と、DGグループ全体での顧客支援に意気込みを見せる。

デジタルガレージグループは「持続可能な社会に向けた “新しいコンテクスト” をデザインし、テクノロジーで社会実装する」との理念を掲げている。テクノロジーの発展とともに、データの力やその実装の力が試されるフェーズになった今、ボンズカジノ ボーナスコードは、そしてデジタルガレージはEC業界にどのような波を起こし、技術の社会実装をどのように担うのか。注目したい。

イネーブリング事業群

プラットフォームソリューション(PS)セグメントにおいては、経営リソースを「イネーブリング事業群」に集中させ、決済を収益獲得の中心にするとともに、戦略提携先との連携により、進化した「DG経済圏」の形成を目指します。

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